見た目だけでなく、安全面から手すりの美化が求められています。
日本国内に設置されているエスカレーターの数はおよそ 60,000 基、東京都内に設置された数に限っても11,000 基以上あり、ほぼ同じエリアの東京消防庁管内では、エスカレーターに 関する出動要請は毎年 1,000 件近くも発生しています ( 日本エレベータ協会調べ )。
JR 西日本での調査によると、事故の原因は、よろけ・バランス崩し・つまずき などが全体の 3/4 を占めていますが、これらの利用者の多くが手すりにはつかまっておらず、正しくつかまっていれば防げた例も少なくありません。
なぜ手すりにつかまらないのでしょうか?
エスカレーター利用者へのアンケート結果は明快で「手すりが汚いから」。
アンケートによれば、手すりが汚れている場合「汚いのでつかまらない」と答えた割合は70%以上に達し、逆に新品のキレイな手すり の場合は「つかまる」と答える割合が80%と逆転します。つまり
「手すりが汚い」→「手すりに掴まらない」→「万一の際に転倒など事故リスクが高まる」
であり、言い換えれば手すりをキレイな状態に保つだけで、エスカレーター事故の発生リスクを減らすことが可能なのです。
事故原因(JR西日本の業務研究より)
エスカレーター利用者アンケート